淡路島へ移住するには?移住の流れと相談の進め方を解説

テレワークが浸透したことによって、現在の仕事を辞めることなく地方へ移住する「転職なき移住」が注目されてきました。京阪神との距離も近い淡路島では、島暮らしと都会での仕事を両立するデュアルライフを送る人もいます。
本記事では、淡路島への移住の流れと移住相談の進め方を解説していきます。
目次
淡路島に移住するには?4段階の流れを解説

移住の流れは、大きく分けると以下の4つの段階があります。
1.なぜ移住するの?移住の目的を定めるフェーズ
2.どこに移住するの?情報を集めて移住先を決めるフェーズ
3.どうやって移住するの?具体的に移住を進めるための準備フェーズ
4.引っ越しで忙しい?移住を実行するフェーズ
1つずつ見ていきましょう。
1.移住の目的を定めるフェーズ
まずは、移住の目的を定めましょう。
移住の目的によって、移住先や移住後の仕事や暮らし方が変わるので、なぜ移住するのか目的を明確にしておくことが重要です。
例えば
・自分で野菜を育てる農ある暮らしがしたい
・海の近くで毎日サーフィンができる暮らしがしたい
・四季が感じられる自然豊かな場所で子育てがしたい
このように、移住した後の暮らし方をイメージして目的を定めましょう。
パートナーやご家族との価値観のすり合わせも大切です。
移住後の暮らしを具体的に紙に書き出して、言語化するところから始めると良いでしょう。
2.情報を集めて移住先を決めるフェーズ
移住する目的が固まったら、理想の暮らしに近づける場所を見つけるために、情報収集を始めましょう。
移住先を決めるためには、そのエリアのことを理解する必要があります。
・風景や景観
・公共交通機関の有無
・生活拠点の充実度
・移住者の多さ
・移住支援制度の充実度
このような切り口以外にも、移住を踏み切るための判断材料になるように深い地域情報を集めていきましょう。
地域を知っていく中で、地域住民や自治体の関係者と人脈を作ることも重要です。
積極的に地域に飛び込み、情報収集をしていきましょう。
3.具体的に移住を進めるための準備フェーズ
情報がある程度集まってきたら、移住できそうかを具体的に検討していきます。
移住では、暮らす場所や働く場所などが変わるため、大きな決断をしたり、不安を抱えながら検討を進めたりしなくてはならない状況もあるでしょう。
特に移住に伴って住まいを購入する場合や、転職などで仕事がガラリと変わるケースでは、移住後の生計を維持するための生活収支に大きく影響するため、具体的かつ慎重に準備を進める必要があります。
日本FP協会では、地方移住で気になるお金事情について具体的なライフプラン設計の事例が紹介されています。(*1)
また、年に数回開催される「移住フェア」などのイベントでは、FPによる無料セミナーが開催されています。(*2)
具体的に移住を進めるために必要な生活設計に関して、こうした情報収集の機会を活かして、自身のライフプランも具体的に見直しておくことが大切です。
*1(参考)FPが教える!「地方移住」で気になるお金の話|日本FP協会
*2(参考)フェアレポート JOIN移住・交流&地域おこしフェア2021 [オンライン開催]|移住・交流推進機構(JOIN)
4.移住を実行するフェーズ
移住を決断できたら、実行に移しましょう。
移住は短期的に見れば引っ越しとそれほど変わりません。
ただし、移住の状況によっては手続きが煩雑になる場合があるため、タスクを漏らさないように注意が必要です。
例えば
・退職を伴う場合:社会保険の切り替えや離職票の手配
・家族連れの場合:児童手当や扶養の切り替えなどの手続き
・自家用車を所有している場合:自動車車検証や加入している保険の住所変更手続き
移住では数多くの手続きがありますので、事前にやることリストや必要なものリストを作成の上、実行に移されると良いでしょう。
淡路島へ移住するなら移住相談窓口を活用しよう

具体的に移住を進めるにあたっては、移住検討者をフォローしてくれる移住相談窓口を活用しましょう。
ここでは、移住相談ができる窓口をご紹介します。
自治体への移住相談
淡路島は、淡路市・洲本市・南あわじ市の3つの市があります。
それぞれの自治体で、移住を考える人向けの特設サイトを設けており、情報発信をしています。
淡路市:神戸のおとなり淡路島 淡路市移住相談サポート窓口
https://www.awaji-teijyu.jp/
洲本市:淡路島 洲本移住ナビ ~“トカイ”と“イナカ”のいいところ~【公式】
https://sumo-navi.com/
南あわじ市:南あわじ市移住支援サイト 住みニコ
https://www.suminiko.jp/
自治体の特設サイトでは、各エリアの魅力や移住支援制度の内容、空き家バンク情報について確認することができます。
また、移住者の声が掲載されているため、家族連れや新規就農者など、自分と状況の似た人の移住後の暮らしをイメージしやすくなるでしょう。
こうした情報を参考にした上で、直接自治体の担当者と移住相談ができるようになっています。
自治体の担当者との移住相談では、移住支援制度や空き家バンクの活用に関する相談、移住に関する参考情報などの提供を受けることができます。
NPO法人への移住相談
淡路島には、自治体の他に移住相談できる窓口として、以下のNPO法人が窓口を設けています。
・NPO法人あわじFANクラブ あわじ暮らし総合相談窓口(島内三市)
https://awajigurashi.com/
・NPO法人島暮らし淡路(主に淡路市)
https://sk-awaji.com/
上記の窓口では、気軽な電話相談をはじめ、対面での相談、お試し移住住宅の相談などを中心に移住に関するお悩みに対して、情報提供をしてもらえます。
あわじ暮らし総合相談窓口では、年間10組限定ではありますが、相談員2名にアテンドしていただける「1泊2日の特別相談会」を手配してもらうこともできます。
こうした手厚いサポートを上手く活用しながら、淡路島の情報を収集することができます。
移住相談の進め方

移住相談に初めて参加する人は、どのような順序で移住相談が進んでいくのか分からないために、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヒアリング
最初は、移住する目的についてヒアリングする場合が多いです。
・移住を考え始めたきっかけや経緯
・移住後の住まいはどうしたいのか
・移住後の仕事はどうする予定なのか
・いつまでに移住したいのか
このような内容を相談員と共有するため、前もって自分の考えを整理しておくとスムーズでしょう。
特に「いつ頃までに移住を希望するか」は大切な項目です。
目標とするスケジュール感を伝えることで、仕事や住まいなどの移住に必要な要素の計画に具体性が増し、相談もより具体的な話ができるようになるでしょう。
相談員との相談・提案
前提となる移住の経緯や状況がすり合わせできたあとは、具体的な相談に移ります。
移住の検討に際し、不安に感じていることや不明点を気軽に相談してみましょう。
まだ一度も現地に訪れたことがない場合は、地理的な特徴や生活拠点の充実度などがイメージしづらいはずです。移住相談の中で、事前にその土地に関する知識を見聞きしておくことで、Google Mapなどで調べる際の勘所を押さえることができます。
また、状況によっては相談員から先輩移住者の話を聞いてみるイベントを提案してもらう場合もあるでしょう。あなたと状況が似ている(家族構成や職業など)先輩移住者であれば、移住者の視点で寄り添った助言をもらうことができるかもしれません。
移住の検討をより進めていきたい場合は、先輩移住者から話を聞く機会や、お試し移住体験用の住宅の見学など、具体的なアクションにつながるよう相談をしてみて、協力をしてもらいましょう。
移住相談の活用方法については、実際の移住者の目線でポイントが解説されているこちらの記事も参考にされてみてください。
(参考)地方移住するなら参加すべき移住相談の4つの形式と使い分け方 | 移住後の働き方戦略室
https://iju-kobayashike.com/iju-soudan4-howtouse/
以上、今回は淡路島への移住の流れと移住相談の進め方を解説しました。
都会と田舎の距離感が近く、暮らす場所としても注目の集まる淡路島。
淡路島への移住に興味がある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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この記事を書いた人
ライターこばだんな
淡路島在住ライター|移住系メディア・IT系ホワイトペーパーを中心に執筆|運営するメディア『移住後の戦略室』では移住検討者向けに移住後のリアルな生活費・仕事・収入を発信。SNSでも移住のコツ&移住後の仕事のヒントを発信中|移住の進め方に焦点を当てた電子書籍「地方移住7つのステップ」を出版|2児のパパ
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